活動レポート
activity report
2013
02.06>02.07平成24年度研修会
於:総本山仁和寺 御室会館
2013
02.06>02.07平成24年度研修会
於:総本山仁和寺 御室会館
「もう」ではなく「まだ二年」。
肥前 福満寺 長尾良智去る、本年二月六日・七日に平成二十四年度の当会研修会が開催されました。ここ数年、研修会に毎年参加しており、その都度多くのことを学ばせて頂いております。その初日、これまで当機関誌への連載を頂いておりました、種智院大学准教授 松本峰哲先生を講師にお迎えしました。演題は「インドの密教」、時に映像を交えながら、視覚と聴覚にて受講者を飽きさせることなく、貴重なご講演を賜りました。仏教や密教の成立について年代順にご説明を頂き、また日本の仏教・密教とヒンドゥー教、ネパール密教との違い、そしてそれらの儀礼についてもご教授頂きました。私たちが普段当たり前のように行っている、佛具の使い方や法衣のさばき方といった、儀礼の細かな作法において、日本密教の完成度は最高位とのこと。これまで、そういうことを意識したことさえ有りませんでした。二日目には、一般社団法人OPEN JAPAN 吉村誠司 代表、ならびに特定非営利法人 Smile Seed 黄本富士子 理事長より「3・11東日本大震災から間もなく二年」と題し、大震災後のご自身の活動、また災害時の対応や備えについても限られた時間ながら色々とご教授頂きました。共にいち早く現地にて活動され、大震災発生当日の状況等も我が身で体験されておられます。黄本理事長はとても明るい雰囲気の方でしたが、時折、当時の記憶が強く甦り、声を詰まらせておられる場面もありました。特に小さな子どもたちのこと、そしてその子らの大人のような遠慮や気遣いに大きく心を痛められたそうです。一方の吉村代表、当日の服装も災害現場で即活動可能という状態、「災害が発生したらすぐに出発します」とのこと。まさに災害救援・ボランティアのスペシャリストという雰囲気が伝わってきました。お二方は口を揃えて「震災発生からまだ二年、これからです」と訴えられました。我々が被災地で出来ることは今でも、そしてこれからもまだまだ沢山有り、小さなことでも続け、それを多くの人に繋げる。つまり「風化させない」そのことを強く望まれていました。「もう」ではなく「まだ二年」、被災地の方々の心のケアも長期に亙る中、人々の思いをいつまでも被災地に向けなければいけないと改めて痛感させられました。その後、東日本大震災犠牲者の為に追悼供養にて祈りを捧げ、滞りなく研修会が閉会となりました。今回も再認識させられることが数多く有り、私にとってとても有意義な二日間となりました。このことに感謝申し上げます。