活動レポート
activity report
2025
11.25令和7年度真言宗御室派青年教師会研修会
於:キャンパスプラザ京都 第4講義室
真言宗御室派青年教師会結成50周年記念事業の締めくくりとして、インドへの聖蹟参拝を令和8年3月に予定しております。この研修会では、種智院大学人文学部教授スダン・シャキャ先生をお招きし「ブッタのふるさとと仏教のふるさと」と題してご講演をいただきました。釈尊のご遺徳と仏教の源流について見識を広める貴重な学びとなる研修会となりました。
2025
11.25令和7年度真言宗御室派青年教師会研修会
於:キャンパスプラザ京都 第4講義室
真言宗御室派青年教師会結成50周年記念事業の締めくくりとして、インドへの聖蹟参拝を令和8年3月に予定しております。この研修会では、種智院大学人文学部教授スダン・シャキャ先生をお招きし「ブッタのふるさとと仏教のふるさと」と題してご講演をいただきました。釈尊のご遺徳と仏教の源流について見識を広める貴重な学びとなる研修会となりました。
研修会に参加して
京都 遍照寺 生石唯我この度は青年教師会研修会として「仏陀のふるさと仏教のふるさと」と題したスダン・シャキャ先生の講演を拝聴させて頂きました。 釈尊の生涯に沿ってインドならびに周辺国の名跡を解説して頂きました。 周辺国と言いますのも釈尊生誕の地ルンビニーはネパール南部であり、その首都カトマンズは京都のような盆地だと写真を見せて頂きなんだか親近感が湧きました。 意外なことにルンビニー園林は日本人建築家の丹下健三氏により世界遺産観光地として開発され、美しく整備されており、夜間の写真では鮮やかにライトアップされている姿を見せて頂きました。 また印象的であったのが釈尊入滅の地クシナガラの解説に於いて、現地で描かれている涅槃図の様子がわが国で見かける悲壮感の強いものでは無く、仏菩薩がにこやかに送り出している様子が印象的でした。 また、日本の涅槃図では釈尊の母マーヤー夫人が天界から訪れる姿が描かれますが、現地の涅槃図では描かれていないのですが、諸魔降伏の場面など行中の釈尊の元に天界から度々訪れては問答の末に追い返されている描写が新鮮でした。また、現代のヒンズー教と異なり初期バラモン教ではサラスヴァティつまり弁財天が強く信仰されており、それはインドの人々にとって生活文化の根源であるガンジス川を象徴する女神であったからというお話は興味深く、その弁財天がわが国に於いても芸能の神として形を変えて信仰されているのは、密教が外金剛部の諸天としてインドの世界観をわが国に伝えてくれたのだなと実感でき、遥かインドの地へ思いを馳せるものでした。
衆生のための仏法
兵庫 金剛院 片瀬 雅大研修会では、スダン=シャキャ先生をお迎えし、「ブッダのふるさとと仏教のふ るさと」についてご講演を賜りました。四門出遊を通じて釈尊が生老病死の現実に 深く向き合われ、「私の」という執着を離れようと決意された歩みは、仏教思想の 起点を示す大きな学びとなりました。 続く苦行の時代では、釈尊が外的な困難ではなく、自身の内に生じる煩悩と対峙 されていたことが語られました。降魔・成道に至る過程には、形なきものを押さえ る修行の核心が示され、釈尊の揺るぎない意志に深い敬意を覚えました。また、成 道後すぐに説法を始められなかった背景には、悟りを言葉に託すことへの慎重な思 慮があったことが示され、梵天勧請を機として利他行に踏み出された事跡には、仏 法が衆生のためにこそ存在するという原点が明確に表れていると感じました。 今回の研修を通じ、釈尊の歩みが一貫した流れとして響き、その根底にある“衆 生のために”という精神をあらためて胸に刻む機会となりました。今後もご法務に おいて衆生の利益を念頭に、より丁寧に歩んでまいりたいと思います。