活動レポート
activity report
2021
11.30全真言宗青年連盟広報フォーラム「~新しい時代に、確かな法を伝えていくために~」
於:京都JAビル、オンライン
11月30日、全真言宗青年連盟広報フォーラムが「~新しい時代に、確かな法を伝えていくために~」をテーマに京都JAビルとオンラインを併用して開催されました。
2021
11.30全真言宗青年連盟広報フォーラム「~新しい時代に、確かな法を伝えていくために~」
於:京都JAビル、オンライン
11月30日、全真言宗青年連盟広報フォーラムが「~新しい時代に、確かな法を伝えていくために~」をテーマに京都JAビルとオンラインを併用して開催されました。
宗教離れがあるという事は、一から宗教を学べるという事
岡山 上興院 新後善弘「宗教離れがあるという事は、一から宗教を学べるという事」 この度のフォーラムで私の印象に残った一言でございました。 昨年の新型コロナウィルスの感染爆発から二年足らずが経過し、不要不急の外出規制による影響は、我々の宗教儀礼の縮小をより加速させて印象がございます。 宗教儀礼に関する過疎化はコロナ禍が起こる前から感じてはおりました。法事に人が来ない、法事をそもそも行わない、法要への参列者の減少、家族だけの葬儀、直葬――—挙げれば切りがない程に、人がお寺から離れているという肌感覚は、コロナ禍の影響で更なる危機感に何かすべきことはないかと考える中での、泉涌寺塔頭 戒光寺住職 渡邊恭章僧正並びに、真言宗御室派 如意輪寺住職 原口元秀僧正 の御二方による講演となりました。 「下手なことは言えない」「あの布教師の様にうまく話せない」と、法話や口説布教の重要性は分かっているが、どう話せばよいか分からない目を背けるのでなく、「法話をする」と意気込むよりも、自分の趣味ひとつにも、知識と経験を五感で感じる事で、その趣味に法話や口説布教につながる要素があることに気付き、若い頃からそれを自分の言葉で話す事が必要という渡邊僧正の講話は、檀信徒の前でお話をするときに力み過ぎるなと教えられたようでした。 また、ご自坊が「カエル寺」や「風鈴寺」の愛称で地域の方にも親しまれるまでの取り組みを、ご自分の経験を交えながらの原口僧正の講話には、参拝者が気持ちよく参って頂く事を何よりも思い、行動を起こす事の重要性に気付かせて頂きました。 お二方の講演を聴く中で、「人がお寺から離れている」のではなく、「お寺が人への寄り添いを忘れている」部分もあるのではないかと感じさせられました。お寺の存在というのは人が参ってくる受け身としての側面であるが故に、受ける為の環境を整える事を忘れてはならないと、気の引き締まるようなお話を頂く事ができました。 このような場を、現地だけでなく、オンラインでも与えて下さった事に、心より感謝申し上げます。有り難うございました。