会員研鑽ノート

column

天井絵の紹介とお檀家様との関わり方

徳島  長谷川隆詔  37 
2023.02.09 update.

私の自坊、福性寺本堂の天井には色とりどりの花の絵が描かれており一つ一つ違う絵となっております。
お寺の参拝者に絵のことを説明した時にビックリされることが多々あります。この絵はプロの絵師の方にお願いしたのではなく、全くの初心者の檀信徒様に描いていただいたものです。本堂新築計画に合わせて天井絵を奉納しようという事がまとまり、仏画教室を設け広く壇信徒様に呼びかけ40名あまりの人に参加していただき、約五年の歳月をかけて180枚あまりの天井絵を完成する事ができました。法事などでも「これはおばあちゃんが描いていた絵だね」といって話されている場面もありご家族の良い思い出の一つになり良いご縁がいただけました。
昨今は葬式仏教と言われている中で、開かれた寺に変えていっているご寺院様を多く拝見いたします。常に門が開いており、お檀家様が気軽にお茶をしにきたり、寺子屋のように子供が集まり勉強やゲームを一緒にしたりというご寺院様や、ヨガや座禅、ワークショップなどのイベントを開催しているところもあります。最近ですとTwitter、Instagram、YouTubeなどのSNSで多くの人と関わっているご住職も拝見いたします。
これから寺院を取り巻く環境はますます厳しさを増していっておりますが、福性寺に於いても今現在、檀信徒様と清掃活動やイベント、法要など執り行っておりますが、より一層、檀信徒様との開かれた付き合い方や、みんなが集える憩いの場を目標にしつつ、苦手なSNSなど新しいことにもどんどんチャレンジして研鑽を積んでまいりたいと思います。