令和の時代になり益々インターネットや SNS が普及し、自分の存在や企業、会社や商品 を写真や動画でアピールすることが増えてきました。
15 年前までは広告と言えば CM・チラシ・ポスターなどが主流でしたが、令和では Twitter・ Instagram・YouTube が主流となってきています。たった 15 年でここまで変わるのかと、そして 15 年後はまた変わっていると考えると、時代についていくことは簡単なようで簡単 ではないように思います。
さて、教化といえば教導化益のことですが、僧侶一人一人違った導き方をされているので はないでしょうか。最終的な目標は悟りの境地ですが、悟りの境地を目指しましょうと説法なり、読経をしてもなかなか衆生には伝わらないので、心の安らぎ(安寧)に導きますという方が多いように思います。
お釈迦様の有名な教化方法の一つに対機説法があります。話す人の機に応じて、臨機応変に説法の仕方を変えていました。お医者さんが同じ風邪でも、その人の体質や症状によって薬を変える「応病与薬」とよく喩えられます。
SNS の普及により布教活動が多様化されてきましたが、今の時代だからこそ対機説法を改めて大切にしなければならないと思います。その為に、「人が集まる場所=お寺」にする ことが必要です。多くのお寺が境内を使い、数々の催し物をされています。世間ではお寺や僧侶というとやはり敷居が高い・堅い人が多いと思われていますが、実際いろいろな活動でお会いした僧侶の皆様は優しく面白い人が多いです。もっと多くの人と出会い、話し、良い意味で敷居を下げ、同じ目線で話すことが出来れば、これからの時代も共に寄り添うことが 出来るように感じます。
令和の時代、SNS を利用して人を集め、多くの人と話をする僧侶が更に増えてくることと思 います。自信がないから出来ない、方法が分からない、批判が怖い等さまざまな壁はありま すが、身近に僧侶を感じたいと思っている人は多いです。私自身も いち信者として、多くの僧侶の人たちにお会いし、お話しできることを楽しみにしております。